「養護施設退所後に住居‐東京世田谷区 格安で区営住宅」

2015/9/30付 日本経済新聞 朝刊より 記事はこちらから

記事によると、世田谷区で児童養護施設を退所した若者を対象にして、区営住宅の空き部屋を月額一万円程度で賃貸し、入居できるようにするという取り組みを、早ければ2016年から始める方針を決めたということです。

これは、児童養護施設に暮らす児童は高校を卒業すると、あるいは中退すると自立しなければならないことが背景にあります。20歳までの延長を認めるとされていますが、実際は施設からは出されてしまいます。このため大学や専門学校に進学しても、アルバイトに追われて結局中退する事例が多いことが問題でした。経済的な自立が厳しい若者にとって世田谷区の施策は有効でしょう。

児童相談所全国区共通ダイヤル 【189番】(イチハヤク)始動

2015年7月1日から、110番、119番のように簡単に覚えられるように児童虐待の通報ダイヤルが3ケタの番号になりました。

児童相談所全国共通ダイヤルとは・・・虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。
「児童相談所全国共通ダイヤル」にかけるとお近くの児童相談所につながります。

通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。

これまで、児童相談所全国共通ダイヤルは10桁の番号(0570-064-000)でしたが、覚えやすい3桁の番号にして、子どもたちや保護者のSOSの声をいちはやくキャッチするため、平成27年7月1日(水)から「189」(いちはやく)という3桁の番号になります。

虐待かもと思ったら189(いちはやく)番へ

「あの子、もしかしたら虐待を受けているのかしら・・・」「子育てがつらくてつい子どもにあたってしまう・・・」「近くに子育てに悩んでいる人がいる・・・」こんなときにはすぐに電話番号189番へお電話ください。お住まいの地域の児童相談所に電話をおつなぎし、専門家が対応いたします。

※ 一部のIP電話はつながりません。
※ 通話料がかかります。
児童虐待とは・・・
「児童虐待の定義と現状」をご覧ください。

児童相談所全国共通ダイヤルのしくみ
児童相談所全国共通ダイヤルにかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所に電話を転送します。

主な転送パターン
(1)固定電話からかけた場合 発信した電話の市内局番等から管轄が特定できれば、そのまま児童相談所へ転送。 特定できない場合は、ガイダンスに沿って発信者にお住まいの地域情報を入力してもらい、管轄児童相談所を特定。

(2)携帯電話から発信した場合 ガイダンスに沿って発信者に居住地の郵便番号(7桁)又はお住まいの地域情報を入力してもらい、管轄児童相談所を特定。 

厚生労働省のWEBから転載 詳細はこちらから

栃木県で養子縁組の画期的な判決

2014年4月8日の各紙より

栃木県で養子縁組の画期的な判決を言い渡す裁判がありました。
これまで強かった実親の主張を退け、6年間養育してきた夫婦に親権が託される養子縁組が確定しました。

ポイント:これまで実親の主張が強く、翻す家裁は少なかったのですが、今回ほ里親の主張が認められ、養子縁組が成立するという裁判となりました。
    
実親は、生後すぐに乳児院に託し、里親の下で養育されるようになっても1度も面会に来なかったことで、養育をする気持ちはないと判断された。
子どもは既に、里親を「ママ、パパ」と呼んで、実の親と同じように接していた。

この様に、施設や里親の下で放置し、養育する意思のないことが明白なケースは、実親が主張しても養子縁組を認めることが望ましいですね。

そうでないと、子どもが成人になった後に実親はこどもに金をせびり、貧困の連鎖につながるケースが予想されます。老後の面倒をみてもらうために親権を手放さない親もいることは悲しい事です。